AEDの基礎知識
AEDとは何ですか?
けいれんしている状態(心室細動など)の心臓に対して電気ショックを与え、正常な状態に戻すための医療機器です。
心臓が停止している状態でAEDは使えますか?
使えません。
AEDは心臓の状態を解析して、必要と判断された場合に電気ショックの指示を出します。完全に心臓が停止している状態でAEDを使用した場合、電気ショックの指示は行いません。
AEDは誰でも使えますか?
どなたでも使用できます。
厚生労働省から、一般市民が救命の現場でAEDを使用することは医師法第17条には違反しないとの通知が出ました。
AEDを操作するために訓練は必要ですか?
訓練を行う義務はありませんが、いざという場面で正しい行動をとるためにも救命に関する講習会に参加されることを推奨します。
AEDは何分くらいまで有効ですか?
心臓が正常に拍動できなくなった状態から除細動までの時間が1分経過するごとに、救命率は7-10%低下すると言われています。一刻も早くAEDを使用して電気ショックを行って下さい。
AEDを使った際に傷病者が亡くなった場合、責任を問われることはないですか?
責任を問われることはありません。平成16年7月の厚生労働省の通知で、一般市民が救命の現場でやむを得ず救命活動を行った結果傷病者が亡くなられても、医師法、民事法、刑事法上責任は問われないとされました。
小児(未就学児)にAEDは使えますか?
使用できます。カーディアックレスキューでは「未就学児モード」に切り替えることで未就学児にも使用することができます。未就学児(小学生以上は小学生~大人として扱われます)の場合には「未就学児モード」ボタンを長押しして未就学児モードに切り替えてから使用してください。
心臓ペースメーカを植込んでいる傷病者にAEDは使えますか?
使用できますが電気ショックにより心臓ペースメーカが破損することもあります。
心臓ペースメーカを植込んでいる傷病者には、電極パッドを心臓ペースメーカの真上に貼らないでください。
AEDを使えない環境はありますか?
引火して爆発や火災を起こす危険性があるため、可燃性ガスや高濃度酸素がある環境では使用しないでください。
AEDは何年使えますか?
カーディアックレスキュー本体の保証期間は納入から5年です(耐用期間は製造後8年)。耐用期間を過ぎる前に新品に交換することを強く推奨します。また、カーディアックレスキューに装着するパッドカートリッジは、使用期限まで約2年の状態でお届けいたします。使用期限は表示タグおよびパッドカートリッジのフィルムに表記されていますので、使用期限を過ぎる前に必ず新品と交換してください。また、パッドカートリッジは使い捨てですので、使用した場合は必ず新品と交換をしてください。
AEDを使うときの注意点は何ですか?
落ち着いて操作してください。AEDが心電図を解析しているとき、電気ショックを与えているときには傷病者に触れないでください。身体に触れていると、心電図解析に影響を与える可能性があります。また、電気ショックにより感電する恐れがあります。
※その他の注意点に関しましては製品の添付文書、取扱説明書をお読みください。
AED到着までに何をすればいいですか?
AEDが到着するまで胸骨圧迫と出来る方は人工呼吸を行ってください。AEDが到着したらAEDの電源を入れ、音声案内に従って操作をしてください。